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【W杯】オーストラリアW杯が終了。東洋大学は何を見て、何を感じたのか。

10月13日、台風の影響もあり、予定より遅れての帰国となった日本代表、東洋大学サッカー部。

2週間を通して、初めて触れたミニフットボールの世界、そしてW杯という晴れ舞台で一体何を感じ、何を得たのか。

この2週間を振り返る。

国内予選で東洋大学サッカー部は、関東予選をギリギリで通過し、日本決勝の予選を1勝1分で通過のうえ、決勝で流通経済大を相手に5-0で勝利。そして、日本代表の座を掴んだ。

オーストラリアに行くまでは、過去の映像をみて、他国を分析し、W杯に臨んだ。

W杯では、初戦スロバキアに0-6で敗れるものの、続くアフリカチャンピオンのチュニジアに0-0、コスタリカに6-6と見事に変貌を遂げ、見るものを惹きつけた。しかし、勝利を掲げることができず、予選敗退に終わった。

日本はW杯初出場となる。東洋大学としてもサッカーに似ているものの、初めての競技となった。

チームを率いた飯島樹生監督は、「初戦スロバキア戦で、選手たちは普段とルールやファールの基準、戦術なども異なってくるためすごく難しくどこか悩みながらプレーしている印象でした。しかし、初戦で、何が出来て何が出来ていないのか明確になったことで私も含め選手たちもやることがはっきりし、次のチュニジア戦では勝利までは至らなかったものの初戦とは見違えるような戦いができたと思っています。」

と語るように、チュニジア戦ではどの国からも注目されるような戦いを披露した。ただ、ゴール前の弱さが目立ち、1点が遠く、引き分けに終わってしまったが、誰もが「日本は変わった。」と口遊んだ。

世界を相手にして、飯島樹生監督は「世界中どの国を見ても日本代表より(体格が)大きい選手が数多かった。その中でどのようにして相手を上回っていくのか。そのためには相手との”駆け引き”や”タイミング”でプレーすることの重要性を改めて感じることができる大会でした。」

と言うほど、ミニフットボールでは、狭さと速さのなかでいかにコレクティブなプレーが出来るかが求められる。

東洋大学のキャプテンとしてリードした4年生関川優太選手は、W杯という舞台を通し、「想像はしていましたが外国人選手はデカくて強く球際の部分で自分たちは圧倒される事が多かったと思います。そこのところは日本人の永遠の課題でもあるのかなと思います。」とインテンシティと所謂、”デュエル”の部分で劣っていたと実感したが、一方で、「スロバキアに大敗したが、短い期間で修正して2試合目のチュニジア戦でチームを大きく変化させる事が出来たのはすごく良かったです。そういうった修正力だったりミニフットボールの特徴に気づける事は日本人の良さだと思うので今後も継続するべきだと思いました。」と短期間で思考し、変更、修正ができたことは、日本代表の強さでもあった。

この期間での修正は、目を見張るものがあった。選手一人一人の運動量の増加や、チームとしての狙いの共有がはっきりしていて、プレーが明確になっていた。

W杯という舞台を経験し、飯島樹生監督は、選手たちに大きな変化を見ることができたと話した。「あの大敗後、なぜこのような大差で負けたのか。何が原因なのか。個々では何が通用して何が通用しないのか。そしたら次どのような戦い方をすべきなのかを自主的に話し合い、みんなで良い方向に向かって行くところは、すごく変化を感じました。この大会を通して、自分たちが主体的にそこにある問題に取り組み、解決するために最大限の努力をしていたことが垣間見えたのでそこはW杯を経験してすごく良かった変化だと思います。」

と、競技性を理解し、ピッチ内外で繰り広げられたコーチングやマネージメントだけではなく、選手が個々にブレインをもって進化できたことを評価した。

現在東洋大学は、関東大学リーグ1部に所属。推薦選手しか入れない、サッカー部である。毎年のようにプロ選手を輩出し続ける東洋大学。このW杯の経験から今後の活躍に期待したい。

2020年にはU-21のW杯が待っている。
その予選を2月に予定!リリース間近!

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